Dendrobium azureum

Fig10(CC-BY-NC-SA)


アズレウム

デンドロビウム アズレウム


【幻の青い蘭】

Fig04: Evelyn Cheesman(CC BY-SA)

●1938 年にチーズマンという昆虫学者の女性がニューギニアの端にあるワイゲオ島の死火山の山頂でこの着生ランを発見し、その標本は長らく博物館の引き出しの中に眠っていたそうです。

グーグル:ワイゲオ島

●そのひからびたまま忘れられていた標本を元に2013年に新種として記載され、Dendrobium azureum と名付けられたのがこの蘭です。
●新種として記載したDr. ANDRÉ SCHUITEMAN と言う方も当時ドライフラワーの標本しか見た事がなく、発見者のチーズマンのメモには青いランと書かれていましたが実際どのくらい青いのかはわからなかったそうです。

●長らく幻の蘭のままで絶滅せずに存在しているのかもわからない状態でしたが、2016年から西パプア自然資源保護センターが中心となった調査チームが作られ、約80年ぶりに再発見されたそうです。

Fig01

●現在ではD. azureum は保護もされていますが、商業的な流通もしているようです(€120位)。年数回咲き、つぼみは甘い香りがするそうです。

【関連記事】

●Kew Read & watch(再発見前の記事)
TIMES Indonesia(2020)
Fauna & Flora(2022)※おすすめ

Fig03

●青い色をした蘭は非常に少なく、そのほとんどがThelymitra crinita などのオーストラリアの陸生種で、着生ランでは極めて珍しいそうです。

Fig61:Thelymitra crinita
Fig75:Thelymitra crinita

【自生地のワイゲオ島周辺】

●ワイゲオ島を含むラジャ・アンパット諸島はダイビングスポットとしても有名なようです。

Fig02: CC BY-SA

【幻?の黒い蘭】

●ちなみにニューギニアにはこの青いランの他にもいわく付きの黒いランもあります。→リンク(注意:保護されていない通信、自己責任でご覧ください)

papuaparadiseというサイトによると1万米ドルだそうです。

Fig30: キイロカササギビタキ

Fig68: アカミノフウチョウ、ラジャ・アンパット辺りに生息


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